だいぶ寒くなってきましたが、皆さんカゼなどひいていませんか?私は冬が苦手で夏の眩しい光が好きなのですが、その理由のひとつは、寒くなるとカゼをよくひくこともあって暑い夏が好きになったようです。昔はあまりカゼもひかなかったので夏も冬も好きでしたが、今は運動不足もあってかよくカゼをひきます。それさえなければ冬も嫌いではなかったです。
夏と冬の間にある秋という季節は、金木犀の香りとともに過去の懐かしい想い出をよみがえらせてくれます。懐かしい音楽はいつでもその時の自分に連れて行ってくれるものです。秋はそんな音楽を聞くのにもいい季節ですね。今まで私はいろいろな音楽を聞いてきましたが、最近は元気のいいロックやフリージャズのような激しい音楽は昔ほど聞かなくなりました。
私は学生時代はロマンチストだったようで、今見るとすごく恥ずかしいのですが、ガラにもなくよく詩などを書いていました。感傷にふけってイメージをふくらませることなどが好きだったみたいです。それは今の絵を描くことにもつながってきていると思います。“芸術の秋”という言葉もあるように、自分の世界を創り出す絵描きにとって、新しい構想を練るのに秋という季節はぴったりの季節かもしれませんね。
私が描く絵の中で、水と光の淡彩画はイメージを創り出すためにそのイメージにあった音楽を聞きます。メロディが静かで美しく、自分が感動できる音楽です。最近は“シークレット・ガーデン”の「ソング・フロム・ア・シークレット・ガーデン」などを聞いて描いています。そしてでき上がった絵にまず初め、自分が感動できるかどうかがいちばん大切なことだと思うのです。絵の中からメロディが聞こえてきそうな、そんな絵を描きたいですね。
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