人にはそれぞれの思い出があり、心の中で眠っている風景があるものです。そして私の絵を見ていただいた時、それがふと甦ってきて、その人にしかわからない感動を覚えるのだと思います。
その方々の話を伺っていると、それらの絵から私が考えていなかったことを見てくださっていることを知った時、本当に嬉しい気持ちになります。そして改めてその絵を見ると、今までとは違った新しい美しさを私に見せてくれるのです。
絵との出会いも一期一会で、私はその絵を買って下さる方との出会いの案内役だと思います。
私の絵は光を意識して入れています。それは鋭い光もあり、全体を包み込むようなふわっとした光もあります。それらは実際の風景の中にあるようでもあり、ないようでもあります。見る人によって、その光のイメージは変わってくるものと思います。光は希望であったり夢であったり、それらは見る方の気持ちを和らげる光であってほしいと思って描いています。 |