今回も油彩だけで描いています。描き方は今までと同じですが、今回のポイントは黄色の睡蓮の陰だと思います。黄色は白の次に来る明るい色です。白ほどではありませんがまわりの色に影響されやすく、陰の付け方も大きく分けて4種類ほどあります。“暖色で描く”“寒色で描く”“補色で描く”“黒で描く”、この4つです。もしこの中で黒を使う場合は、黒を混ぜた色を意識的に使う時以外は画面が暗くなったり冷たくなったりしますので、補色の紫色を使った方が良いと思います。紫色を使ったグラデーションを画面に載せましたので見てください。黒よりも暖かみのある色ができます。
黄色の睡蓮の場合、空気間だけを考えれば青系統の寒色を使うのですが、陰の色が緑になり黄色い花が目立たなくなるので、目立たせるために暖色のオレンジを使っています。
この絵は全体的には青系統で描いていますが、ポイントポイントでは色の強弱をつけるために意識的に赤系統で描いているところもあります。 |