これからは水草や陸上の植物を油彩で描いていきます。今回は水中の部分ですが、油で手際よく一気に仕上げてゆきます。油彩は下地が動くため一度に何回も重ね塗りはできませんので、下塗りをした後1〜2回の重ね塗りで仕上げます。色は明るいところは2色以上は使いません。影の部分は3色で描きます。基本的に今回の絵は彩度を高くするために黒は使いません。しかしバーントアンバーにプルシャンブルーを混ぜれば、使い方では黒よりも黒く見えます。油彩画でのいちばんのポイントは、やはり油絵の具の堅さです。私はオイルはほとんど混ぜませんが、使うとすれば樹脂系のオイルで、油がねっとりするぐらいに混ぜます。サラサラではコシが弱く描けません。初めは絵の具を薄い膜になるように、画面に擦りつけるようにして描いてゆきます。この感じは描いてみないとわからないところですが、写真をじっくり見て下さい。 |