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 AQUA INFORMATION | MY AQUARIUM


Best of Aquarium Layout

ベストレイアウト1

1986年、この天野さんのレイアウトはシンプル is best を象徴したようで、すばらしいものでした。巷ではダッチアクアリウム(密植水槽)が少しずつ浸透してきた頃で、水草を心ざすものは密植水槽に夢中になっていた頃です。そんな時、それとは正反対のレイアウトに新鮮な驚きとショックを受けました。私はこのレイアウトから天野イズム、いわゆるネイチャーアクアリウムのコンセプトが生まれてきたように思えます。

天野さんのレイアウトでひとつを選ぶとすれば、現在はこれ以上に技術的、鑑賞的にもすばらしいレイアウトがたくさん出ていますが、ネイチャーアクアリウムの象徴として、そしてこれまでは日本がヨーロッパの模倣から抜け出すことができずにいた状況から一気に日本のオリジナルブランド(ネイチャーアクアリウム)の扉を開いた記念すべき作品として、このレイアウトをあげさせていただきました。





ベストレイアウト2

“世界水草レイアウトコンテスト2001”で銀賞を受賞したオランダのナンネ・デ・ボスさんのレイアウトです。このコンテストの中で私がいちばん好きなレイアウトですが、このレイアウトは他のレイアウトとは別のものに見えてきます。

このレイアウトは私が考えるワイルドライフアクアリウムに近いものだと思いました。ワイルドライフアクアリウムとは、水族館や博物館などで、その生物が住んでいた場所や環境などをなるべく正確に再現したジオラマのようなもので、水草にはこだわらず、どちらかと言うと岩や流木を主体にレイアウトをするものです。水中のコケなどもあまり気にしない、というよりも、コケを意識的に使って自然の雰囲気を出してゆくもの(しかしひとつ間違えれば汚い水槽になってしまいますが)、そのようなレイアウトコンセプトを考えています。

また私はダッチアクアリウム(密植水槽)のような、装飾的でまとまった水草を個別に区切って、花壇のようにレイアウトするものを、モダンアクアリウムと呼んでいます。そして人工的に発泡スチロールや粘土などで作った岩や木なども、レイアウトにマッチすれば入れてもいいと思います。

このようにモダンアクアリウム、ネイチャーアクアリウム、ワイルドライフアクアリウムなどに分けてコンテストをするのも面白いのではないでしょうか。アクアリウムコンテストを幅広く楽しむためにも、私個人の意見ですが、様々なコンセプトのアクアリウムコンテストがあれば楽しいですね。





ベストレイアウト3

このレイアウトは1986年“TODAY'S AQUARIUM”に掲載されたものです。海外のアクアリウムレイアウトの中でも、私が気に入ったレイアウトのひとつでした。レースプラントを中央に、左右にラージパールとラガロシフォンを置き、その回りにグロッソス・ティグマをびっしりと敷き詰めています。グリーン系統の水草を中心に、ポイントのしっかりとした気持ちの良いレイアウトだと思います。

   
 

   

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