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★カメの飼育について

カメ飼育は、同じカメでも性格がそれぞれ違うので、これしかないというものはありません。私はダイヤモンドバックテラピンを15年飼っていますが、私の父はチズガメを19年飼っています。父と私とでは飼い方が違いますが、どちらも元気に育っています。私は濾過を入れないのに対して、父は入れています。私は自然光が当たる窓際に水槽を置いていますが、父は暗い部屋の中です。ざっとあげてみてもこれだけ違いますが、基本は同じだと思います。父の飼い方は最後に書いてありますので見て下さい。まずは私の飼い方から紹介します。

ダイヤモンドバックテラピンの水質については、私は初めの2〜3年ほどは粗塩または人工海水を、水約20リットルにひと握り入れて飼っていました。あとは徐々に淡水に慣らしていきました。フジツボなどが甲羅についた大型のワイルド個体などは、なかなか淡水には慣れないと思いますが、そうでなければ少しずつ慣れていくと思います。4匹とも10年以上飼っていますが、皮膚病などにはなったことがありません。

カメは水を汚すのが早いので、カメ水槽ではバクテリアによる生物濾過はなかなか望めません。濾過を入れると水流ができ、水の濁りがとれてきれいに見えます。しかし水が見た目に汚れていなくても亜硝酸はたまっていますので、水換えをするたびに濾過の丸洗いもしなければなりません。私のところは濾過を使っていないので、水が濁りやすくなりますが、その濁りを水換えの目安にしています。

さくとでんでんはそれぞれ60cm水槽に1匹ずつ、かめをとりんりんは90cm水槽に1匹ずつです。4〜5日で水を換えますが、ケースバイケースで冬など下痢気味のふんが出た時などは、1日で水を換えなければならない時がありますので、一概には言えませんが水は早めに変えた方がいいです。魚のように塩素を抜くようなことはしなくてもよいです。

水の深さは甲羅の厚みの3倍ほどあればいいと思います。水が少ないとひっくり返った時にすぐに回転できないため、溺れる可能性もあります。 陸場は日光浴の時、からだの向きを変えることのできるスペースが欲しいですね。できれば広ければ広いほどいいと思います。冬は水温を暖かめに、25℃〜29℃くらいに保つようにします。25℃より下がると餌喰いが悪くなるので注意して下さい。

餌はレプトミンを与えています。1日1回夕方7時頃与えますが、毎日おなかがすいて催促するくらいがいいので、与え過ぎないようにします。はじめはレプトミンはなかなか食べてくれませんが、根気良くおなかをすかせて与えると、だんだん食べるようになります。

ライトは2種類使っています。ひとつは紫外線ライトの“レプルクスライト”(日本動物薬品)、スポットライトの“ハロゲンビームランプ”です。

カメの飼育で私なりの大事なポイントは、水換えをなるべくひんぱんにする、甲羅干しをさせる、餌はなるべくレプトミンを与える、そして最後に私が大事だと思うことは、太陽の光が当たる窓越しに水槽を置くことです。ガラス越しではほとんど紫外線は通しませんが、これは自然光が当たるとカメはリラックスするからです。カメはみかけによらず神経質なので、できるだけリラックスできるような環境を作ってあげて下さい。自然光が当たると当たらないとでは、1年を通しての元気さが全然違ってきます。自然光が当たるところでは冬でも元気です。

カメはよく運動をするので、私は部屋の中を歩き回らせるようにしています。かめをなどは、生活の半分以上は水槽から出ています。運動させるのは肥満を防ぐということもありますが、リラックスさせるための方が大きいと思います。

今度は父の飼い方を紹介します。 父はチズガメを2匹、甲長3〜4cmの頃から19年飼っています。今もすごく元気で、60cm水槽に大きくなった甲長16cmと20cmのチズガメが2匹はいっています水槽には砂利が敷いてあり、濾過もしています。濾過は“水作”の投げ込み式です。ライトはツールライトと普通の裸電球をスポットがわりに使っています。水換えは週に2回で、水槽、砂利、濾過すべて丸洗いをします。これらが結構大変で、特に砂利についたコケはなるべく取らないと、すぐに水が汚れてしまうので、丹念に洗います。神経質なカメは砂利があった方がリラックスしますので、カメによっては砂利も必要です。

水槽の置き場所は、砂利や濾過があるため、なるべくコケがつかないよう日光が当たらない所に置いています。そのため定期的にカメを外に出して、日光浴をさせます。日光浴はできるだけ多い方がいいのですが、父は週に1〜2回のペースだと思います。餌はなるべくバランスのとれた人工飼料を中心にしてあげるといいと思います。父は19年間“ニッパイのカメのえさ”のみです。

カメの飼育に関しては、同じ種類でも強い個体、弱い個体があったり、生まれてきた環境などが違いますので、何年も飼っているから(生きているから)といって、この飼い方がベストとは言えません。したがってカメをよく観察し、そのカメにあった飼育を自分なりに見つけていくことだと思います。それによってカメとのコミュニケーションも深まります。


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